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2000年1月21日発行 配信数1,400
速報 |
現地時間の1月17日、アメリカで最も権威ある児童文学賞、ニューベリー賞/コールデコット賞の発表が行われた。受賞作、および次点(オナー)は以下の通り。 |
【ニューベリー賞】(作家対象)
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【コールデコット賞】(画家対象)
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ニューベリー賞を受賞したクリストファー・ポール・カーティスは、1996年にも"The Watsons Go to Birmingham: 1963"(邦訳『ワトソン一家に天使がやってくるとき』唐沢則幸訳 くもん出版 1997/第1回やまねこ賞 第3位)でニューベリー・オナーに輝いているが、大賞受賞は今回が初めて。黒人作家としては、ミルドレッド・D・テイラー以来、実に23年ぶりのことだ。物語の内容は、少年が里親のもとを抜け出し、母親の形見を手がかりに実の父親を探すというもので、なにやらジャズとも関係がありそう。
コールデコット賞を受賞した Simms Taback も、一昨年"There Was an Old Lady Who Swallowed a Fly"(未訳)でコールデコット・オナーに選ばれている。主人公の仕立て屋が、古くなったオーバーコートをジャケットにし、ベストにし、さらにはスカーフにし……という繰り返しが楽しい物語で、パッチワークのような絵が魅力だとか。
その他、トミー・デ・パオラ、ジェリー・ピンクニー、デイヴィッド・ウィーズナーなど、児童文学賞の常連ともいえる人々が名を連ねているのが印象的(特にコールデコットのほうは、全員が過去に大賞またはオナーの受賞歴を持つ)。ニューベリー・オナーに選ばれた新人作家ふたりの作品("Getting Near to a Baby"は、妹の死に直面した少女の心の動きを描いたもの、"Our Only May Amelia"は、19世紀末の大家族に暮らす活発な女の子の物語)、また、一般向けの小説で有名なジョン・アップダイクの詩を使った絵本も気になるところだ。
これらの作品については、順次、本誌書評編で取り上げていく予定。
(内藤文子/植村わらび/沢崎杏子/宮坂宏美)
◇参考:Horn Book Magazine, Amazon.com ◆やまねこ翻訳クラブ作成 ニューベリー賞/コールデコット賞リスト |
発 行: | やまねこ翻訳クラブ |
発行人: | 森久里子(やまねこ翻訳クラブ 会長) |
編集人: | 宮坂宏美(やまねこ翻訳クラブ スタッフ) |
企 画: | 河まこ キャトル くるり 小湖 Chicoco どんぐり BUN ベス YUU りり ワラビ MOMO つー さかな こべに みーこ きら Rinko SUGO わんちゅく みるか |
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