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月刊児童文学翻訳

─2002年4月号(No. 39 情報編)─

※こちらは「情報編」です。「書評編」もお見逃しなく!!

児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、
電子メール版情報誌<HP版>
http://www.yamaneko.org/mgzn/
編集部:[email protected]
2002年4月15日発行 配信数 2,510


「どんぐりとやまねこ」

     M E N U

◎特別企画
児童書リファレンスブック活用術&柏書房インタビュー

◎新人応援!
第3回 山本桂子さん

◎展示会情報
銀座松屋「A・A・ミルン E・H・シェパード展 クマのプーさんの世界」ほか

◎セミナー・講演会情報
大阪国際児童文学館 児童文学講演会「本の紹介と解説」ほか

 



特別企画

―― 児童書リファレンスブック活用術&柏書房インタビュー ――

 

 翻訳学習には、訳文を磨く勉強以外にも、専門分野についての知識を得ることが必要不可欠だ。そこで役に立つのが、「リファレンスブック」といわれる事典や研究書。これらのリファレンスブックを上手に利用すれば、基礎知識を効率的に得ることもできるし、調べもの能力のアップにもつながる。そこで今月は、リファレンスブックの活用法を具体的な資料を紹介しつつ考えてみたい。また、2001年10月に『子どもの本の歴史―写真とイラストでたどる』を刊行した柏書房を訪ね、同書出版の経緯やリファレンスブックの意義などについてお話をうかがった。

 

●リファレンスブックの活用法〜目的に応じた資料選び

 ひとくちにリファレンスブックといっても、実にさまざまな種類がある。「何を知りたいか」を基準に、焦点を絞って資料を探すのが上手な活用法といえるだろう。  以下に、目的別に分類した資料をいくつかご紹介する。ここでは、資料として汎用性があり、比較的出版年の新しいものを中心にピックアップした。


【児童書の総合的な知識を得たい】

『子どもの本の歴史―英語圏の児童文学』(タウンゼンド著)は、児童書リファレンスブックの「古典」としておさえておきたい1冊。また、『絵本の世界』(森久保仙太郎、偕成社編集部編)、『児童文学の世界』(西本鶏介、偕成社編集部編)は、児童書の定義や歴史など基礎的事項を網羅し、入門書としては最適だ。


【用語や人名を手早く調べたい】

『オックスフォード世界児童文学百科』(カーペンター、プリチャード著)、『英米児童文学辞典』(定松正、本多英明編著)は、ともに豊富な項目数と事(辞)典としての使い勝手の良さが特長。『世界児童・青少年文学情報大事典』(藤野幸雄編訳)は、海外の児童文学作家人名事典としては最大規模の充実した内容だ。


【児童書の歴史を知りたい】

『イギリスの絵本の歴史』(三宅興子著)、『児童文学入門』(谷本誠剛著)は、時代ごとに特徴的な作品を取り上げ、児童文学の歴史を詳細に解説する。『かんこのミニミニ世界児童文学史』(赤木かん子著)は、エッセイ風の軽い文体で楽しく読める。


【有名な作品、基本的な古典について知りたい】

『英米児童文学ガイド』(日本イギリス児童文学会編)は、新旧の名作をほぼ網羅。『たのしく読める英米児童文学』(本多英明、桂宥子、小峰和子編著)では、主要作品のあらすじ、評、作者紹介に加え、原文の一部が読めるため、翻訳学習にも役立つ。


【いろいろな国、文化圏の児童書について知りたい】

『AERA Mook No.47 童話学がわかる。』(朝日新聞社)では、英語圏以外にも北欧やユダヤ、アフリカなどの主な文化圏、言語圏ごとに、またさまざまな文化論的見地から、各分野の第一人者が「童話学」を語る。国別、言語別では、『フランスの子どもの本』(私市保彦著)、『ドイツの子どもの本』(野村ひろし著)、『オーストラリア児童文学 ブッシュに消えた子どもたち』(牟田おりえ著)、『韓国・朝鮮児童文学評論集』(仲村修編訳)などがある。


●児童書リファレンスブックの決定版

 柏書房の『子どもの本の歴史―写真とイラストでたどる』(ピーター・ハント編/さくまゆみこ、福本友美子、こだまともこ訳)は、上記資料の特長をすべて兼ね備えたといってもよい1冊だ。18世紀初頭からごく近年までの児童書の歴史と主要作品および作家を、英米以外の英語圏の国も含めて広範かつ深奥に解説。タイトルのとおりの豊富な図版、また明晰な記述によって、学術的な内容が一般読者にもわかりやすくまとめられている。

 240点におよぶ図版の中には、19世紀のロンドンに暮らす労働者階級の子どもの写真など、児童書をより立体的に知るための貴重な情報も含まれる。また、訳者3氏はそろって児童書の研究、翻訳でも活躍。従来の学術書とは違った「読ませる」訳文となっている。さらに、邦訳版独自の巻末付録資料は、翻訳学習者にとっては有益情報の宝庫だ。英米の主要児童文学賞の受賞作リスト、本文に登場する膨大な量の児童書(新聞や雑誌の類も含む)の索引は、すべて邦訳データつき。原題や邦訳の有無、詳しい書誌情報を調べたいときなどには、辞書感覚で使える。

 手元において折に触れて開きたい、まさに児童書リファレンスブックの決定版だ。

(森久里子)

 

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●『子どもの本の歴史』をめぐって――柏書房インタビュー●

 

『子どもの本の歴史―写真とイラストでたどる』表紙

【柏書房に生まれた新たな支流】

『子どもの本の歴史―写真とイラストでたどる』の編集を担当した檀上聖子さんは、3年前、翻訳家のさくまゆみこさんからこの本の原書を紹介された。その頃、柏書房で仕事を始めたばかりだった檀上さんは、この本ならこれまでの自分の経験を生かせる、学術・実用書がメインの柏書房のカラーにも合う、そして何より、今までにない画期的な資料になると思い、出版に向けて動き出した。  翻訳は、児童書の翻訳家・研究者として名高いさくまゆみこさん、福本友美子さん、こだまともこさんの3人に依頼した。「いわゆる学者の方ではなく、子どもの本と近いところにいる方に訳してほしかったんです」と檀上さんは語る。この本を必ずや成功させ、柏書房に「児童書関連リファレンスブック」という新たな支流を作り、ひいては業界全体を活気づけようと、4人で何度も顔を合わせ、推敲に推敲を重ねた。「ひとりの訳文を他のふたりがチェックし、私が客観的に判断し、それをご本人に返すという形で校正を繰り返しましたが、一番大変だったのは、やはり索引ですね」

 索引はリファレンスブックの命といっても過言ではない。そこで『子どもの本の歴史』にも日本人向けの充実した索引をつけることになり、福本さんを中心に、4人で索引作りに取り組んだ。

 こういった熱意が実を結び、出版から2か月後には早くも増刷。もともと学術書が多い柏書房だけに、大学には独自の販売ルートを持っていたが、短大、高校、中学、幼稚園など、これまでとは違う方面からの注文も相次いだという。


【原書より価値のある翻訳書を】

 柏書房は、1970年の創業以来、一貫して学術・実用書を出版してきた。主なものは、『日本歴史地図』『16世紀世界都市図集成』などの古地図、『天使の事典』などの事典類、『神の歴史』『死海文書の謎』などの歴史読物で、他にも考古学、建築、語学などを扱っている。中には数万円から数百万円にのぼる高価な全集もある。

 出版物の約6割は、大学の図書館や研究室に収められている。だからといって決してアカデミズムではない、と社長の芳賀啓さんはいう。「在野史学、もっとソフトにいうと、市民の学問。そういったものを主に手がけてきました」

 この柏書房の精神は、当然のことながら編集者の檀上さんにも引き継がれている。檀上さんは『子どもの本の歴史』を作る際、研究者だけが読んでわかる本にはしたくないと考えていた。「訳者の方々にも、一般の人に向けて訳してくださいとお願いしました。これからも、専門的な内容をわかりやすい言葉で伝えていきたいですね」

 翻訳書に原書にはない付加価値をつけたいというのも、おふたりに共通した意見だ。『子どもの本の歴史』に索引はもちろん、受賞作品一覧などの付録がついているのも、オリジナルより価値を高めようという気持ちの現れである。

「原書と翻訳書では、そもそも読者が違います。それに、文学ならともかく、こういった研究書の場合は『見せ方』によってすごく身近なものにできるんです。読者にその本の本質を伝えるために、この見せ方を工夫したいと思っています」(檀上さん)


【子どもの本を側面から支える】

『ネイチャーゲーム』表紙

 柏書房が翻訳書の出版を本格的に始めたのは、1986年の『ネイチャーゲーム』から。野外教育活動のバイブルともいわれる本で、当時、地図の編集などを手がけていた芳賀さんの企画だった。芳賀さんは、その後も『子どもの涙』をフリー時代の檀上さんと担当するなど、子どもに関する本に取り組んでいく。そして社長に就任した1999年、同じ志を持つ檀上さんを柏書房に迎えた。

 しかし、いわゆる「児童書」を出版したことはない。「子どもに関する本といっても、当社で出しているのはあくまで一般書です。子どもに本を読ませる前に、まず大人が本を読まなければだめでしょうし、大人が自分の中にある子ども性を大事にすることが重要だと考えています。実は『児童書』というジャンル分けもあまり好きじゃないんです。私自身、児童書を読んで楽しいと感じますし、ネイチャーゲームも、子どもにやらせるより、自分でやってるほうが楽しいですよ(笑)」(芳賀さん)

 絵本などの子ども向けの本やフィクションは、今後も出す予定はない。あくまで子どもの本を側面から支える学術・実用書に力を入れるつもりだと檀上さんもいう。「論争できる本を出していきたいですね。日本人は論争や批評に弱く、内輪で固まったりすることが多いですが、そういうところから脱却して客観性を持つことが、よりよい本作りにつながると思います」(檀上さん)

 2005年には、『オックスフォード世界児童文学百科』(カーペンター、プリチャード著/神宮輝夫監修/原書房)の対抗版ともいえる、ケンブリッジの児童文学事典を翻訳出版する予定。このような本を出すことで論争を巻き起こし、業界を活性化させ、日本で児童文学の研究が進んでいく手助けをしたいというのが、檀上さんの夢のひとつだ。


【新刊情報】

『図説 子どもの本・翻訳の歩み事典』
 明治期以来、日本の子どもたちに読み継がれてきた翻訳児童文学を、時代の流れに沿って通観。国際子ども図書館開館記念展での貴重な研究成果を土台に、翻案、抄訳、再話、完訳、超訳などを考察し、文学の本質を問い返す。2002年4月発行。

『叢書 子どもと本』
 1巻・子どもの本における子ども性のしるし 2巻・ケティーが読んだ本―古典的少女小説のフェミニスト的再読 3巻・絵を語る―絵本と幼い読み手 4巻・シリーズものの魅力 5巻・マザーグースと児童文学 以下、10〜15巻ほど出版予定。ピーター・ホリンデール著、猪熊葉子監訳の1巻は、2002年9月発行。この叢書の他、エイダン・チェンバースやマーガレット・ミークの読書論も出版していく。


★柏書房ホームページ

★やまねこ翻訳クラブ作成 柏書房新刊情報

(宮坂宏美)

 

 なお、本特集でとりあげた資料およびその他リファレンスブックの詳しい情報は、やまねこ翻訳クラブホームページで紹介している。

◆児童書リファレンスブックリスト

 

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新人応援! 第3回

―― 山本 桂子さん ――

 

 新人応援の第3回は、2月末に絵本『やっと あえたね』(サリー・グリンドリー文/ペニー・ダン絵/文溪堂)を出版された山本桂子さんです。作品の内容、出版にいたる経緯、絵本コンクールについて、また今後の抱負などもうかがいました。

 

【山本桂子(やまもと けいこ)さん】

 早稲田大学政経学部卒業後、銀行に勤務。結婚を期に退職し、バベル翻訳・外語学院(現 BABEL UNIVERSITY)で翻訳を学ぶ。第4回いたばし国際絵本翻訳大賞、第10回遊学館外国語絵本コンクール最優秀賞を受賞。訳書に『テディとあらしのかえりみち』(文溪堂)がある。東京都在住。やまねこ翻訳クラブ会員。

 

『ずっとなかよし』表紙

★3冊目の絵本『やっと あえたね』の出版おめでとうございます。初めに作品の内容と魅力を簡単に紹介していただけますか。

 この絵本は「くまのジェイビーときつねのソックス」というシリーズの第2巻に当たります。第1巻の『ずっと なかよし』は、一緒に遊んだり、幸せを分かちあったり、ずっとなかよしでいようねという話ですが、『やっと あえたね』ではふたりにしばしの別れが訪れます。冬ごもりの季節にひとり残されたソックスは、遊んでくれる友達はいないし、いじわるされるしで、つらい思いをしますが、やがて新しい友達ができて……というお話です。新学期は別れと出会いの季節です。友だちと別れて寂しい思いをしている子どもたちも、この絵本を読んで元気になってもらいたいと思います。ほんわかとしたイラストで、動物たちもかわいらしく描かれているんですよ。


『やっとあえたね』表紙

★「くまのジェイビーときつねのソックス」シリーズが翻訳されるようになった経緯を教えていただけますか?

 昨年、第10回遊学館外国絵本翻訳コンクール(財団法人山形県生涯学習文化財団主催)で最優秀賞をいただきました。おかげさまで、そのときの課題作 "Home Before Dark" が私の訳で文溪堂さんから出版されました。邦題は『テディとあらしのかえりみち』です。そしてそのご縁で、また昨年9月に文溪堂さんからお話があり、この「くまのジェイビーときつねのソックス」シリーズ2冊の翻訳のお仕事をいただきました。


★コンクール入賞が出版に結びついたわけですね。ほかにも絵本コンクールで何度か入賞されているとうかがいましたが、入賞回数を教えていただけますか?

 遊学館に6回、いたばしに5回、バベルに1回入賞しました。でも、落選回数も……覚えてないくらいです。


『テディとあらしのかえりみち』表紙

★それぞれのコンクールの特徴をお聞きしたいのですが。

 遊学館の絵本コンクールは受賞から出版に結びついた例が、最も多いように思います。また授賞式は山形で行われますが、そのとき審査員の先生方が講評をしてくださいます。いたばしは課題文の量が多いというのが特徴でしょうか。ここ数年少し難くなったような気がします。7月に板橋で開催されるボローニャブックフェアで授賞式が行われますが、このブックフェアでは欧米以外の絵本も多数展示されます。バベルは雑誌媒体だけあって、やはり応募前後のコメントが充実しています。特別講義もありますので、自分の訳をもう一度ポイントをおさえて見直すこともできます。


★応募された中で一番印象に残った作品は何でしょうか?

 最初に応募したときの作品ですね。第3回遊学館の課題文 "Don't Forget to Write" という手紙形式の作品です。当時翻訳学校の通信教育を受講中でしたが、部分訳しか経験がなく、大胆にもコンクールで初めて全訳をしました。手紙文ということもあって、主人公や内容に合わせて文体を考えて訳しましたが、このときに絵本の翻訳の面白さを味わったように思います。ですからこの作品に出会えて本当によかったと思っています。


★そのときの結果をお聞きしてもいいでしょうか?

 はい、佳作でした。


★コンクール応募作品の中で、特に難しいとお感じになったものはありますか?

 4回目に応募した遊学館の "A Squash and a Squeeze" という課題作です。『きつきつぎゅうぎゅう』という邦題で出版もされていますが、繰り返しが多く、リズミカルで韻を踏んだ作品でした。原文はすごく面白かったので、とびついたのですが、面白い作品が必ずしも翻訳しやすいわけではないのですね。当時はそれに気がつきませんでした。リズミカルなものは、七五調で訳さねばと思い込んで、無理に言葉を当てはめようとしました。また何度も繰り返されて出てくる表現は、初めの訳し方をまちがえると、最後までそれが尾を引いて大変でしたね。


★コンクールに応募するとき、特に気をつけられたところはどこでしょうか?

 平凡ですが、訳文を寝かせ、原文を忘れたころにチェックするよう心がけました。音読をしてリズムを確かめたり、夫に読んでもらって感想を聞いたりしました。


★これから絵本コンクールに挑戦する読者にアドバイスをおねがいしたいのですが。

 早めに課題文を入手して訳し、それを寝かせることですね。正確に訳すことはもちろんですが、内容に合った文体で読みやすく、絵との調和にも気を配ることが大切です。また、遊学館の講評でも言われましたが、絵本だからといって、体言止めの乱用や、無理な七五調訳はよくないそうです。おじいさんの会話はいつも「〜じゃ」、女の子の語尾はいつも「わ」「ね」で終わるのも考えものだということです。


★主な絵本コンクールに入賞経験がおありの山本さんですが、どんな勉強をされたのかとても興味があります。具体的にお聞かせください。

 10年ほど前、結婚を期に退職し、翻訳学校の通信教育を受講しました。終了後、通学で1年半勉強し、あとはコンクールに応募したり、翻訳雑誌の誌上講座に投稿したり、細々と勉強を続けていました。


★最初から児童書の翻訳を志されたのですか?

 いいえ、最初はミステリなどのエンターテインメントや、ノンフィクションにも興味がありました。でも翻訳すること自体が面白いのは、何と言っても絵本が一番ですね。文と絵が共鳴して短い文から無限の世界が広がります。そのときのわくわく感はたまりません。


★翻訳学校に通われたり、コンクールに入賞されたり、絵本を出版されたわけですが、出産、子育てなどの経験が山本さんの翻訳に影響を与えているとお思いですか?

 はい、自分の子どもに読み聞かせることを想定して訳すようになりました。また、子どもと一緒にテレビ番組を見ながら、子どもむけの言い回しや表現などに注意するようになりましたね。


★どういうタイプの絵本あるいは作家がお好きですか?

 ハッピーエンドのものが好きです。動物が登場する作品、ユーモラスでほのぼのとした気分にさせてくれるものが好みです。『デイジーあかちゃんはわたしよ』など、リサ・コッパー作のデイジーシリーズが大好きです。それからアーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」のシリーズもいいですね。ヨゼフ・ウィルコン、タイプは違いますが、レイン・スミス、ローレン・チャイルドも好きです。


★これからの抱負や希望をお聞かせください。

 子どもたちの笑顔の素になるような作品を訳したいですね。持ち込みもしてみようと思っています。また、やまねこ翻訳クラブの絵本の勉強会にも参加してみたいです。


◆     ◆     ◆     ◆     ◆


 何度も絵本コンクールに入賞された山本さんですが、とても気さくな方でいろいろ率直にお答えくださいました。学生時代から英語はお好きだったそうで、この頃は、お義母さまに出されるお手紙も、少し絵本調になってこられたとか。これからは子育てをとおして多くのものを吸収し、それが絵本の翻訳にも反映されることでしょう。ますますのご活躍をお祈りします。

(インタビュアー:高原昴)

 

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展示会/セミナー・公演会情報

―― 展示会情報 ――

 

◎銀座松屋「A・A・ミルン E・H・シェパード展 クマのプーさんの世界」
所在地: 東京都中央区銀座3-6-1
電 話: 03-3567-1211
会 期: 平成14年4月24日から5月6日まで
休館日: 会期中は無休
入場料: 大人1200円 大学生・高校生900円 中学生以下無料
内 容: 『クマのプーさん』の原画、直筆原稿など計200点を展示。
 
◎練馬区立美術館「はじめての美術 絵本原画の世界展」
所在地: 東京都練馬区貫井1-36-16
電 話: 03-3577-1821
会 期: 平成14年6月9日まで
休館日: 火曜日
入場料: 一般500円 大学生・高校生300円 中学生・小学生100円 65歳以上300円
内 容: 1956年に福音館書店から創刊され高い評価を得てきた「こどものとも」シリーズの原画を中心とした作品展。期間中は絵本の読み聞かせやコンサート、ギャラリートークなども催される。
参 考: http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/
 
◎サントリーミュージアム天保山「視覚の魔術師 エッシャー展」
所在地: 大阪府大阪市港区海岸通1-5-10
電 話: 06-6577-0001
会 期: 平成14年6月23日まで
休館日: 月曜日(4月29日、5月6日は開館)
入場料: 一般1000円 大学生・高校生700円 中学生・小学生500円
内 容: だまし絵の画家、エッシャーの作品展。会場内にはエッシャーの作品を元に様々なトリックが用意されている。
参 考: http://www.suntory.co.jp/culture/smt/index1.html

(瀬尾友子)

 

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―― セミナー・講演会情報 ――

 

◎大阪国際児童文学館 児童文学講演会「本の紹介と解説」
講 師: 西村寿雄(大阪科学読物研究会)、川内五十子(同館主事)
小松聡子(同館主任専門員)、土居安子(同館専門員)
内 容: 2001年度に出版された子どもの本の展示、解説。
場 所: 大阪国際児童文学館(大阪府吹田市千里万博公園10-6)セミナー室
日 時: 平成14年4月18日(木)/29日(月)12:00〜17:00(解説13:00〜15:00)
定 員: 50名(先着順。資料代500円)
申込み: TEL(06-6876-8800)、FAX(06-6876-8686)E-mail([email protected])、もしくは同館カウンターにて。
 
◎京都精華大学 アセンブリーアワー講演会「裏庭の周辺を歩く」
講 師: 梨木香歩(児童文学作家)
内 容: 個人の内界(裏庭)を彷徨う「裏庭歩き」の魅力について。
場 所: 京都精華大学(京都府京都市左京区岩倉木野町137)黎明館L101教室
日 時: 平成14年4月25日(木)14:40〜16:10
参加費: 無料
問合せ: 京都精華大学文化情報課(TEL 075-702-5343 FAX 075-705-4076)
 
◎クレヨンハウス 子どもの本の学校「童話作家はいかが」
講 師: 斉藤洋(童話作家)
場 所: 劇団ひまわりビル(大阪府吹田市江坂町1-18-2)
クレヨンハウス東京店(東京都港区北青山3-8-15)
日 時: 大阪 平成14年5月11日(土)16:00〜17:30
東京 平成14年5月18日(土)16:00〜17:30
参加費: 2500円(会員は無料)
定 員: 大阪 150名
東京 120名
問合せ: 大阪店(TEL 06-6330-8071)
東京店(TEL 03-3406-6492)
その他: 非会員は、当日の朝11時から子どもの本売場にて販売される当日券を購入。会員のみで定員に達した場合は立ち見になることもあり。

(竹内みどり/吉村有加)

 

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●編集後記●

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